発酵食品の歴史についてはさまざまな説がある中ですが、現時点で考古学的に確認されている最古の発酵食としては、約8000年前のコーカサス地方で発見されたワインだといわれています。
日本における発酵食品の最古の記録も、同じ頃の縄文時代末期といわれており、醤(ひしお)がつくられていたそうです。その後、奈良時代に入ると、瓜(うり)を塩漬けにして食べていたという文献が残っており、漬物作りが始まったとされています。そして私たちに身近な酒、酢、醤油、味噌などの原型は平安時代からつくられていたそうです。
私たちが普段口にしている発酵食品は、日本のみならず世界各国で、とんでもなく長い歴史とともに伝承されてきたものだったというわけです。まさに発酵食=伝統食といっても過言ではありません。
日本の発酵食に独自の知恵や文化があるのと同じように、世界各国でもそれぞれ土地の気候や風土によって育まれてきたさまざまな発酵食が存在し、愛されています。
世界から日本の食卓に広がった発酵食品としては、チーズやヨーグルト、パン、発酵バター、チョコレート、キムチ、アンチョビ、生ピクルス、バルサミコ酢、豆板醤、などなど他にも沢山! 現代の日本人の食生活に浸透している海外由来の発酵食品や調味料も多いことが分かります。
もとはといえば、食品の保存性を高めたり、味わいの追求だったり、偶然の産物から生まれたであろう発酵食品。そこには世界中の人の知恵と工夫により守られ受け継がれてきた「食文化」が存在します。
近年、共働きや核家族化で、食文化における家庭内伝承が行われにくくなってきているというニュースを読みました。 「発酵食品」を通じて、日本や世界の食文化が次世代に向けて保護・継承され続けていくことを願いたいです。
特に最近ではコロナウイルスなどの影響から免疫力アップが注目され、発酵食品に関しても関心が高まっています。体に良いことばかりでなく、奥深い歴史や文化も学び楽しみながら「発酵食品」を摂っていきたいものですね。

































